「ワーズ・ピクチャー・エモーション」はルー・タイスのプリンシプルの一つです。

未来の記憶を作る方法として
イメージを使いゴールを達成したときの自分を心に描き、
新しいハビットとアティテュードを思い浮かべ
その無意識の行動と判断を何度もイメージの中でリハーサルします。
そして、自分の過去の記憶の中にある情動を、
未来のイメージに貼り付け合成するのです。

今度は、別の方法として『言葉』を使い行う方法です。
言葉はイメージを想起させ、
イメージは必ず情動を引っ張り出します。

たとえば、スポーツを行ううえで、
失敗はつきものです。
やはりそのような場面では
後々になって「やってしまった…」
「失敗した」などの言葉(セルフ・トーク)が出てきてしまうものです。
そのセルフ・トークがピクチャー(映像)を呼びおこし、
その時の五感の感覚までも呼び覚まします。
その感覚は情動をともなっているので、
実際に「失敗をした」という体験を思い出すことになってしまいます。

このように言葉には必ず
「ワーズ・ピクチャー・エモーション」がついてくるので、
脳では、あたかもその失敗を
もう一度体験したかのような臨場感を生み出してしまうのです。
これが、言葉の本来持っている強さです。
その言葉のイメージを呼び起こす力を利用する
最も有効の手段として、
アファメーションというものがあります。

アファメーションとは
あるルールにもとづいてつくった言葉を
自らに語りかけることです。
持って生まれた潜在能力、理想像、望む結果
これらを自分に語りかけることにより信じ込ませ、
効果的な目標設定を行います。、

  1. 一人称であること
  2. 肯定的であること
  3. 現在進行系で書く
  4. 「達成している」という内容にする
  5. 決して比較をしない
  6. 動を表す言葉を使う
  7. 感情を表す言葉を使う
  8. 記述の制度を高める
  9. バランスをとる
  10. リアルなものにする
  11. 秘密にする

この11個のルール通りにアファメーションをつくります。
まず、一人称であることについては、
主語を「私は」にし内容も個人的なものにします。
その次に「肯定的であること」については、
「こうなりたくない』という否定は一切排除し
「こうなりたいもの」
「欲しいもの」にします。
次に「現在進行系で書く」
「今まさに~している」など
頭の中にある理想や結果を
いま起こっているかのように書きます。
そしてそれはすでに達成しているという内容にし
決して他と比較した内容ではいけません。
また、「リラックスした状態でそれを成し遂げている」というように
動きを表す言葉を使い、
ゴールを達成したときの感情を言葉を使って表します。
ゴールは、「家族」「ファイナンス」「健康」など
バランス良く設定し、
そのゴールを達成した自分を
リアルにイメージできるほどに記述の制度を高めます。
最後に、そのアファメーションは他人と共有する必要はありません。
あなたがつくった抽象度の高いゴールのアファメーションは
そうそう周りの人には理解されないでしょう。
内容を相手に知らせてしまうことで、
その人は間違いなくドリームキラーとなるでしょう。
ですので、他人に言うのは控えておくのが賢明と言えます。

アファメーションを使うことにより
無意識の判断、行動が変化します。
それによりコンフォートゾーンが広がり
スコトーマも外れ、
ゴール達成に近づくのです。
このようにアファメーションを毎日行うということは、
未来の自分のあるべき姿の、
言語を使ったリハーサルということです。

このアファメーションは、
就寝前と起床後すぐに行うことが最も効果的とされています。
脳波がアルファ波やシータ波が出ている時に行うことで
意識へのアファメーションの刷り込みが効果的に行えるからです。

アファメーションを行う順番は
「ワーズ、ピクチャー、エモーション」の順となります。
まず、言葉に出して読み
それをイメージしてその感情を引き出します。
この手順を習慣化し、
繰り返し行うことで、
アファメーションが効果的に働きます。
そこまでいけば、無意識がマインドを変化させ
自動的にゴールへと進んでいきます。

このようにアファメーションを有効的に行うことは、
I×V=Rを強化するという役割も果たします。
アファメーションにより
イメージと臨場感が高まれば
未来のゴールの世界に対するリアリティーがより強固になります。

このリアリティーを強めるには、
言葉を使う方法の他に
言葉を使わない方法も同じアファメーションと言えます。

高いセルフ・エスティームとエフィカシーで臨場感を上げ、
自分の価値を認め、
自分の能力を認めることにより
臨場感を上げていく方法と
言葉を使わずに、
イメージとしての未来の記憶をつくる方法です。

アファメーションは言葉を使う方法が一般的ですが、
臨場感を高めリアリティーを上げていくと言う意味では
3つとも全てアファメーションと言えます。

3つ全てを行うことが非常に効果的ですが、
はじめは無理せず、どれか一つでもよいので
繰り返し行うことにより
絶大な効果を発揮するでしょう。
まだアファメーションを行ったことがないという方は
今日寝る前に一度やってみることをおすすめします。
そして、それを毎日行い習慣化することで、
徐々に効果が現れてきます。
ぜひ体感してみてください。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

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