「ブリーフシステムは過去の情動で決まる」ということを、以前、別の記事でお話しました。まだお読みで無い方はこちらからお読みいただければと思います。
ゴール達成とスコトーマの関係性

過去の情動記憶によりブリーフが決まる

コーヒーにしますか?それとも紅茶にしますか?
緑茶にしますか?それとも烏龍茶にしますか?

過去の情動記憶によりこれらの選択は人それぞれだと思います。
子供の頃にコーヒーは体に悪いと言われていた人は
無意識にコーヒーを避けるようになります。
緑茶と烏龍茶の例を出しましたが、
私の場合、烏龍茶は飲みすぎると胃が荒れると聞いてから
緑茶、烏龍茶の2択だと無意識に緑茶を選びます。

また、体験的な面では、
私自身タバコは一切吸いません、
「体に悪い」「肺活量が落ちる」
などと言われてきたこともあるのでしょうが、
一番の理由として思い当たるのは、
初めてタバコを吸った時に煙を肺に入れる際、
すごく肺が痛く苦しい思いをしたのを覚えています。
おそらく誰もが通る道なのでしょうが、
あまりにも衝撃的だったのでしょう、
それ以来私はタバコを吸っていません。

このような過去の情動記憶により
人によっては、「タバコを吸う姿がかっこいい」
という情動記憶からタバコを吸い続ける人もいれば、
私みたいに「肺が痛くて苦しい」という情動記憶から
タバコは吸わないというブリーフシステムがつくられていくのです。

ブリーフシステムは現状維持しようとする

ブリーフシステムは現状を維持しようとします。
タバコを吸わないというブリーフシステムであれば良いのですが、
例えば、給料が月15万円の人が、月100万円は稼ぎたいと願っていても
月15万円のブリーフシステムの中にいる以上、
そこから抜け出さない限り月100万円を稼ぐことは難しいでしょう。

それはなぜかと言うと、
人は今いるブリーフシステムに合致しない考えや行動を取ろうとすると
その新しい考えは排除されてしまうからです。
まだ排除されているということに気づけば良いのですが、
それさえも意識に上らず排除されてしまうのです。

現状維持は生命維持のため必要な機能

現状維持は持って生まれたもので、ホメオスタシスと呼ばれています。
なぜ無意識は現状維持しようとするのか。
生命維持機能が働くからです。
新しいことをするということはそれなりにリスクを伴うということを脳は知っています。
一つの例として、
ある企業の社長さんが、多額の借金をして、ある事業を立ち上げようとしていると仮定します。
その会社は毎年安定的に利益を上げているとします。
そこには、たくさんのリスクが伴います。
「事業がうまくいかなかった時のこと」
「多額の借金」
「会社の今後」
「社員のこと」
さらには「家族のこと」まで
リスクを上げたらキリがありません。
そのようなことが次からへと頭に浮かび、
いつしか、これまで通りの安定を選ぶことになります。

それはやはり、生活や生命というリスクを考えると
現状維持が最適だと脳が無意識に判断してしまうのです。

現状維持から抜け出すには

だからといってここで終わってしまってはコーチングの意味がありません。
私たちには、その現状維持で張り付いたブリーフシステムを壊す能力を兼ね備えています。
そのブリーフシステムを変えることにより、
コンフォートゾーンが変化します。
先程も書きましたが、
給料が月15万円の人は、その15万円前後の給料がコンフォートゾーンとなっています。
そのコンフォートゾーンにより、
ブリーフがその人のパフォーマンスを制約しているのです。
コンフォートゾーンを変えない限り、
その制約が解かれることはない。
であれば、コンフォートゾーンを変えてしまえば良い。
コンフォートゾーンを変えるにはどうしたら良いのか。
ブリーフシステムを変えてしまえば良い。
ブリーフシステムを変えるには…

ゴール設定が重要な鍵を握ります。

ゴール設定については、また別の記事で詳しく解説したいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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