あなたは一日にどれくらい独り言を言っていますか?
日常で忘れたことを思い出す時などについ出てきてしまいますね。
ただ、ここで言う独り言とは、つい口から出てきてしまうものではなく、自分の頭の中で言ってしまう独り言を指します。
例えば「無理だ」とか「自分には出来ない」とかです。
このような独り言を、コーチングではセルフトークと言います。
【目次】
ワーズ,ピクチャー,エモーションとは
セルフトークと言っても言葉だけではなく、コーチングの元祖ルー・タイスは「ワーズ」「ピクチャー」「エモーション」を重要視しています。
それぞれの言葉に関しては、そのままですが、
「ワーズ」は言葉
「ピクチャー」は言葉に対して描いた映像
「エモーション」は言葉、映像から出てきた情動です。
ワーズ,ピクチャー,エモーションの関係性
過去に成功や失敗したときのことを思い出し、そのことに対して独り言を言うと必ず「ワーズ」「ピクチャー」「エモーション」が一緒に付いてきます。
例えば、過去の出来事から「自分には出来ない」という独り言を言ってしまうと、その時の映像から情動が生まれ、脳内では、その出来ないということを体験したのと同じ臨場感を感じてしまうのです。
このようなセルフトークを繰り返していると、「自分には出来ない」という臨場感を、そのセルフトークが出てくるたびに感じてしまい、「自分には出来ない」というブリーフシステム(自我)が出来上がってしまいます。これこそ、否定的なセルフトークが持つ問題となります。
よくある例としては、サッカーチームのミーティングなどで、監督が選手に試合などで失敗したときの映像を繰り返し見せるというのがありますが、これは失敗というものを「ワーズ」「ピクチャー」「エモーション」に繰り返し脳に刷り込むため、失敗したときの臨場感を高めてしまい、選手のブリーフシステムに「失敗」ということを取り込ませてしまうのです。
一応、補足として、ここで言う失敗の映像を選手に見せるのは繰り返すことで「失敗」がブリーフシステムになってしまうのであって、スコトーマの観点から一度だけ選手に「失敗」の映像を見せることは必要なことだと思います。
ただそれ以上映像を見せることは上記の理由から必要ないでしょう。
ネガティブなセルフトーク
このように、ネガティブなセルフトークによりネガティブなブリーフシステムが作られてしまうのは、人はネガティブなことが記憶に強く残るからなのです。
「失敗から学ぶ」というのは決して悪いことではありません、むしろ良いことです。
できれば成功から学びたいですが、成功体験などは情動記憶として残りにくく、そのままではセルフトークになりません。
その理由として人は、失敗の積み重ねの中から成功をつかみ取ります。
その失敗を積み重ねた結果、一日の大半がネガティブなセルフトークとなってしまうのです。
この失敗の結果から抜けだすことが重要であり、大変なところなのです。
ネガティブからポジティブに
ネガティブなセルフトークをしないためには、セルフトークをコントロールすることが重要です。それをどのようにしてコントロールするかは至ってシンプルです。
とにかくネガティブなセルフトークをしないことです。
その上で、正しいセルフトークをすることが最重要となります。
それにより新しいセルフイメージが湧き、それがあなた自身のブルーフシステム(自我)となるのです。
その結果、コンフォトゾーンが変わりスコトーマが外れ、
今まで見えなかったもの、
例えばゴールなどが見えてくるのです。
ではどうすればネガティブなセルフトークを排除し正しいポジティブなセルフトークをできるようになるのか。
方法としては無限にあると思います。
その中の主要な方法として、日々ポジティブなセルフトークを意識に上げてみること。
そして最重要となるのはゴール設定。
現状の外側にゴールを設定することです。
ゴール設定に関してはまた今後ブログにて記します。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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