あなたは会社の中では、どんな人ですか?
「有能で仕事をバリバリこなす」
「いい人」
「寡黙でストイック」
【目次】
ゴールを達成するために必要なこと
ゴールを達成するために必要なことは、
セルフイメージを高めることです。
そんなセルフイメージも現状と同じイメージを描いていると、
ますます現状に縛られてしまいます。
だからといって、無理やりつくられたイメージでは何も変わりません。
なぜなら、別の自分を演じていても
無意識はそれを見抜き想像力を発揮し、
元に戻ろうとするからです。
演じていませんか?
「有能で仕事をバリバリこなす自分」
「いい人な自分」
「寡黙でストイックな自分」
大半の人はこれらを何の自覚もないまま演じています。
本来の自分、ありのままの自分を知られていることを
恐れているからと言うのが本音です。
このように自分を隠すために演じるということは
非常にストレスがかかります。
ここで必要なのは、
演じるのではなくセルフ・イメージを変えることです。
ここで少しだけ疑問に思うことがあるかもしれません。
セルフ・イメージも想像上の自分であり
演じているということにならないのか。
その理由はセルフ・トークを考えるとわかります。
なぜ演じるのか
演じている自分というのは、
「演じたい」と思って演じているでしょうか。
大抵の場合、「演じなければならない」と思いながら演じているのではないでしょうか。そして、あらゆることについて
「〜しなければならない」と自分に語りかけているでしょう。
しかし、セルフ・イメージで将来のゴールについて描いているときは、
あらゆることが「〜したい」に変わるはずです。
それは自ら望み、
心の底からやりたいと思うゴールをセルフ・イメージで描くわけですから、
ストレスなど感じるわけがありません。
現状の外側にゴールを設定し、
それをコンフォート・ゾーンとして感じれば、
それはすべて「want to」(したいこと)に変わります。
have to
1日を通して、「ねばならない」はひとつもなくていい。
「誰かがやりたくないことをやらないと世の中回っていかないのではないか。」
「やりたくないことをやらなくてはいけないときだってあるはずだ」
普段、会社に勤め仕事をしていれば、
やりたくない仕事をやらなければいけない
ということもたくさんあると思います。
「仕事を強制されている」
「仕事をやらされている」
このように考えているとしたらそれは
自分でセルフ・エスティームを傷つけていることになり、
非常に注意が必要です。
セルフ・エスティーム
セルフ・エスティームとは自尊心のことで、
自分のポジションに対する自己評価のことです。
そんなセルフ・エスティームが傷つくと
潜在能力を大きく低下させてしまい
「自分には選択する余地がない」
「自分は価値がない」という言葉が無意識に刷り込まれてしまいます。
「自分はこれだけのことをやった」にもかかわらず
他人からの評価により、
想像していたよりも悪い評価をつけられてしまった。
このようなことは誰にでもあると思います。
しょせん他人評価。と割り切れる人は良いですが、
真っすぐに受け取ってしまうと
セルフ・エスティームは傷ついてしまいます。
最初は小さな傷でも、
徐々に重いダメージとして影響が出てきてしまいます。
モチベーション
モチベーションには2種類あると言われています。
建設的動機
一つは建設的動機と呼ばれるもので
自発的に起こる動機です。
例えば自分自身で設定したゴールに向かうときに
「〜したい」という意思により生まれるのは建設的動機です。
強制的動機
もうひとつは、強制的動機と呼ばれるもので、
外部からの働きかけや、
恐怖によってもたらされた動機です。
このように外部や恐怖によりもたらされる動機は
「やらなくてはならない」という気持ちが起こります。
極端な例ですが、銃を突きつけられ、「カネをよこさなければ、ひどい目にあわせるぞ」と脅されて、財布を渡すというような場合です。
図解 最新の脳科学と認知心理学を基にした自己実現プログラムTPIE まずは親を超えなさい! P170 より引用
著者 苫米地英人
発行所 フォレスト出版
観察しているとよくわかりますが、
普段まったく動かず仕事をせずの人が
ある人の名前を出した途端に
何かに取り憑かれたかのように
急に働きだすなんてことはよくある話です。
このように強制的動機で行動するときは
「〜しなければならない」というセルフ・トークが必ず付随しています。
「これをやらないと怒られる」
「人がいないから自分がやるしかない」
「そもそも、こんな仕事やりたくない」
このようなセルフ・トークで自分を納得させようとしているのです。
強制的動機により起こること
このような動機で行動をした場合、
行動を制限されたり禁止されたり
本人にとっては不本意と言えます。
「〜しなくては」というセルフ・トークが生まれるため
無意識がその状況に抵抗し
高いパフォーマンスを出すことはでません。
たとえば少し恐怖を抱いている上司に
「この報告書を明日までにやっておけ!」と言われると
ほとんどの方は「この報告書を明日までに仕上げなければ…」
というセルフ・トークです。
すると無意識は「やりたくない」という本心を実現しようとします。
スマホでゲームを始めたり。
YouTubeで仕事とは全く関係のない動画を見続けたり。
仕事の能率は極端に下がります。
クリエイティブ アボイダンス
またこの仕事をやらなくて良い理由をクリエイティブに考えたりもします。
たとえば、『釣りバカ日誌』というマンガや映画をご存じでしょうか。
主人公の浜崎伝助は、
釣りが大好きで釣りに行きたいと会社をズル休みするために
親戚が亡くなったことにするというお決まりのシーンがあります。
これを創造的回避といいます。
浜崎伝助の場合は、
釣りがしたいというwant toの力が強すぎるあまり
ある意味、創造的回避が良い方向に動いていますが、
報告書を完成させなければいけないけれど、
なんらかの理由つけて、
家に帰らなくてはいけない理由をクリエイティブに考えるのも
創造的回避によるものといえます。
セルフ・エスティームが高く内面的に充実している人ほど、ゴールの設定を間違えるとより強く創造的回避が起こるということがわかっています。
図解 TPIEプログラム コンフォートゾーンの作り方 P142 より引用
著者 苫米地英人
発行所 フォレスト出版
have to による悪影響
このように「ねばならない」ことこそ
非常に悪い影響を及ぼすという事がわかったと思います。
現時点で、ねばならないことがあるということは、
自分がゴールのコンフォートゾーンにいないという証拠です。
それをやり続けるということは
それこそ現状維持であり
その「ねばならない」がますます自分を現状に縛ってしまいます。
正しいゴール設定
ゴールを正しく設定していれば、
「ねばならない」はスコトーマに隠れ、
見えるものすべてが「したいこと」にかわります。
正しいゴールを設定し、
セルフトークを徹底的にコントロールすることで
ねばならない(have to)ことは見えなくなります。
しかし、仕事場での環境によっては、
しなければならないと感じることもあると思います。
それが、「やらされている」のか「自ら望んでやっている」かをよく考え、
もしどうしても「やらされている」と感じるのであれば、
自己責任で拒否をするべきです。
たとえば、毎日、休みなく何十時間も働かされていることを拒否できないということは、
きっと何かに縛られているのではないでしょうか。
それが本心なのか演じている自分なのか
今一度よく考えてみることが重要です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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