私は普段あまりテレビを見ないのですが、たまたまドキュメンタリー番組を見る機会がありました。
日曜午後の某ノンフィクションの番組です。←ほぼ番組名言ってますね。
その日の番組内容は、大学を途中で退学し引きこもってしまった息子を自立支援施設に入所させ社会復帰をさせるというものでした。

「子供は親の思う通りには育ってくれないんですね」
番組冒頭の母親のインタビューで、私は彼(息子)の状況に仮説を立てました。
誰かに決めてもらった線路を走っていたら、突然自分で進む方向を決めなければいけない状況になり、何をしてよいかわからず不登校になってしまったのかなと私は考えました。

番組を見続けていると、ほぼほぼ私の仮説の通りだということが分かりましたが、
驚いたのは彼のこれまでの進路はすべて父親が決め、父親が決めた高校に進学し、父親が決めた大学に進学したとのことでした。

自立支援施設に入り本来の明るさを取り戻した彼ですが、
両親との面談の際、父親は「大学の復学について、親に言われたからやったと言われるのは嫌、自己責任で決めてほしい」と話していました。
この発言について、私はどうしても違和感を覚えました。
「自己責任で決めてほしい」のは良いのですが、「親に言われたからやったと言われるのは嫌」というのは結局は自分本位であり、「私が親としてどう思われたいか」ということなのではないでしょうか。「自由にやれ」と言いつつも、どこかで縛り付けているような感じがしてなりません。
今までは、息子のためにと独自の教育方針で彼のすべてを決めていた父親。
それが間違いだったのかと自問し、考えを改めたというような感じで番組作りがされていましたが、私はそこに大きな疑問を感じました。

「もっとこうしたほうがいい」というような発言をするつもりはありませんが、
私なら「俺のことは気にせず自由にやっていいよ」と言うかもしれません。

もちろん父親は悪気があって息子にこのような発言をしているのではないのです。息子のためを思っての発言が、いつの間にかドリームキラーになっていませんでしょうか。

ドリームキラーについては後日また記すことにします。

ここまでお読みいただきありがとうございました。