今回も、今までと同様に
ゴールというものを考えていきたいと思います。
ただし、ここではただ単にゴールを設定するということではなく
現状の外側という観点からゴールを見ていきたいと思います。
【目次】
現状の外側の高いゴール設定
ゴール設定をする上で、
我々コーチはクライアントに
現状の外側にゴールを設定するよう促します。
一般的なゴールの概念
一般的にゴールと言うと、
多くの方は現実的なものを想像するのではないでしょうか。
「いい会社に就職したい」ですとか
「この会社で偉いポジションに着きたい」
「給料を今の倍にしたい」なども入ります。
現状の外側のゴールとは
それでは、現状の外側のゴールとはどういうことなのか。
答えはそのままで、
現状よりもずっと高いレベルのゴール。
つまり、現状ではどう頑張っても達成し得ないゴールということになります。
あなたのためだから
現状の外側にゴールを設定し、
そのゴールについて誰かに相談したいと思うかもしれません。
親や進路指導の先生、友人など
若いうちは将来について誰かと話し合うシーンは多くあると思います。
では、誰に相談するのか。
答えから言うとゴールは人に言ってはいけません。
そのような高いゴールを学校の先生や親に相談すると
殆どの場合、このようなことを言われるのではないでしょうか。
「そんな夢みたいなことを」
「悪いことは言わないからやめときなさい」
「もっと現実的な目標を持ちなさい」
このような言葉を投げかけてくることでしょう。
彼らは決して悪気があって言うのではなく、
「あなたのため」を思ってこのようなことを言うのです。
そんな彼らのことを、ドリームキラーとよびます。
ドリームキラー
気心の知れた親友でさえも、
ドリームキラーとなってしまいます。
なぜなら、他の誰よりもあなたの為を思ってくれているからなのです。
ですので、ゴールは誰にも言わない、
話していいのはコーチだけです。
クライアントはコーチに現状の外側のゴールについて話しますが、
コーチはそのゴールを他人に漏らすことも、
あなたのゴールについて否定や考えを押し付けることもありません。
私たちは、そのための守秘義務があり契約を結びます。
ゴールに対するエネルギーと創造性
人は、高いゴールを設定すると不安や緊張が生じます。
現状の外側のゴールを達成できると感じられないため、
無意識が現状のレベルまでゴールを引き下げようとします。
しかし、それは人として自然な反応であり、
創造的無意識が働くことで、そこから逃げようとするのです。
現状のゲシュタルトを壊すことで、
現状の外側のゴールからの秩序を保とうとし、
エネルギーと創造性が発揮されることで、
“今まで見えていなかった重要なことが急に見えたり”
“コンフォートゾーンの外に人脈を求めたり”
“急に勉強を始めたり”
ゴールに繋がるあらゆること、
いままでやらなかったことを
無意識が勝手に行動し始めます。
この現状のゲシュタルトを壊すには
現状の外側の高いゴール設定が必要となります。
現状の外側のゴールがあるからこそ、
現状の経験や知識を超えた、
とても大きな成功を掴むことができるのです。
ゴール設定の注意点
ここでは、現状の外側に高いゴール設定をする
ということが非常に重要となります。
先程も書きましたが、
ゴールを人に言う必要はありません、
人に言う必要がないのですから、
ゴール設定は自由に行ってよいのです。
自由とは言っても、ただ単にゴールを設定すれば良いというものでもありません。
まず何度も繰り返しお伝えしている、
現状の外側にゴール設定をする。
そしてそのゴールは、すでに達成していると考え
想像の世界のゴールにリアリティーを持たせ
現状とは違うということを認識させることが大切です。
ここで気を付けなければならないことは、
ここで言う現状は、今のことだけでなく、
今の延長線上にある未来のことも含むということです。
今の延長線上にある未来
それは、どういうことかと言うと、
いま勤めている会社の「社長になりたい」
というようなゴールを持つことは、
今の延長線上にある理想の自分であり
現状の外側のゴールということにはなりません。
これでは、エネルギーや創造性は生み出されません。
このように理想的現状のゴールは、
現状を続けていれば達成可能なゴールであり
それが、さらにスコトーマを強め、
あなたの可能性を潰す原因となってしまいます。
その結果、何もしないよりも悪い結果を生み出してしまうのです。
ゴールは現状の外側の高い所に
何度も言いますが、
ゴールは現状の外側の高い所に。
それも高ければ高いほど良いです。
上手くいかないときほど、
不安からゴールを自分が達成できる範囲に下げてしまいがちですが、
常に高い状態を維持し。ホメオスタシスの力を利用します。
輪ゴムを引っ張れば引っ張るほど、
輪ゴムにテンションが掛かるように、
ゴールは高ければ高いほど、
ゴールに向かって引っ張る力が強くなり、
あらゆる可能性が自分の中から溢れ出し、
ゴール達成の方法が見えてきます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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