過去の情動記憶が未来を決めるということをお伝えしました。
『ゴール達成とスコトーマの関係性』
情動記憶により重要だと思ったものしか
RASによるフィルターで見えなくなり
情報がスコトーマにより隠されてしまうからです。

この情動記憶は、いつ自分の中に取り込まれた記憶といえるでしょうか。
答えは過去(昨日までの自分)ということになります。
ということは、今日、今この瞬間も昨日までの自分であり、
そのままの状態であれば明日も明後日も来年も再来年も
昨日までの自分と同じということです。

毎日、見聞きするものも違うし
自分は常に新しい情報を取り入れ
日々変化しているとツッコミが来そうですが、
脳の奥深くに根付いた情動記憶は1年前とそう劇的な変化はないと思います。

権威の言うことは本当に正しい??

たとえば、人生を好転させるために富を得たいと願い
必死に今の会社で働いているけれど、
それだけでは大きな変化は生み出せません。
日本の会社の多くは年功序列賃金制度というものが根強く
むしろ働かないほうが得をする社会、
働かないほうが出世するという社会が出来上がっているのです。
そのような人たちは別として、
今この文章をお読みになっているということは、
少なからず、人生を好転させたいという方だと思います。

それでもなお、今の会社で必死に働くのはなぜなのか。
親や学校の先生に言われたこと、
又はテレビで番組で不安を煽るような内容を見てしまったなど
今の会社で一生働くと、
定年まで勤め上げればそこそこの退職金がもらえる、
ちゃんと年金ももらえる、
そのように、きっと良いことがあるに違いないと
色んな所で脳にすり込まれていきます。

今の会社で働くことを否定をしているわけではなく
その考え方こそが昨日までの自分ということなのです。

今の会社で本当にやりたいことをやっているのであれば、
気が変わらない限りは、ずっとやり続けるべきです。
ただ、ストレスを溜めながら嫌々仕事をする毎日で、
できれば、この仕事を辞めたいと思っているにも関わらず、
このまま必死に働いていれば、いつかは必ず報われる、
もしそう感じているのであれば、それは誰かにすり込まれた情報を受け入れているということを疑ったほうが良いでしょう。

このように他人からの情報を受け入れ、
一度それが定着してしまうと
そう簡単に会社を辞めると決心する人は少ないと思います。
周りに相談に乗ってくれる人などがいれば良いのですが、
「このまま働いていれば昇進もするし給料も上がるし退職金だって出る。もう少し頑張ってみたら?」と言われることも多いでしょう。
もちろん相談相手に悪意はありません。
これが世間で言う当たり前のことだと教えられているのですから
しかたがありません。

他人からの情報を受け入れた人生を送るということは、
他人の人生を生きているということ。
冒頭で申し上げた昨日までの自分でいてしまうと
一生他人の人生を歩んでしまうということになります。

今日が昨日と同じであれば明日は必要ない

もしあなたが、明日を必要とするならば、
自分自身の情動記憶により何を見ているのか、
何を見ようとしているのかを分析することが必要です。

人は、それぞれの情動記憶により
それぞれのRASやスコトーマが働いているため
隣の人と見えているものが違います。

隣の人には見えているのに
なぜ自分には見えなかったのか、
ということに気づき考えることが重要となります。

そのことに気づき考えることで
新たなマインドが形成され
今まで見えていなかった新しい物理的現実世界が見えてくるのです。

それらが、自分の仕事やお金、人生に関わることにより
自分の人生を変え、ゴールというものを実現していきます。

それでも、昨日までの自分で十分幸せ
ということであれば、何も変える必要はありません。
もし変わりたいと思うのであれば
未来を生きるということを選択すると良いと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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