以前に書いたブログで、占いで悪い結果が出ると本当に悪いことばかり起こるのはRAS(ラス)やスコトーマの原理で説明ができるとお話しましたが、その2つをもう少し紐解いてみたいと思います。

RASとは

まずRASとはReticular Activating Systemの略で日本語では網様体賦活系といいます。常に入ってくる大量の情報の中のどの情報を意識するかを決定する、言わばフィルターの役割を果たしています。

スコトーマとは

もう一つはスコトーマです。スコトーマとは一言で言ってしまえば心理的盲点のことです。もともとはギリシャ語であり眼科用語として使われ、目の構造上見えなくなってしまうポイントのことをスコトーマといいます。

私たちは、実際いろんな物事を見たり、聞いたり。感じたりしています。では実際にその多くの情報をすべて理解しているかと言えばそんな事はありません。実はスコトーマにより隠されていることが多くあります。

ではなぜスコトーマができてしまうのか、それはRAS(ラス)があるからなのです。私たちの脳が様々な情報をRASというフィルターを通して見聞きすることにより、その情報にスコトーマ(心理的盲点)が生じてしまうのです。

普段身に付けている物の絵を描けますか?

このRASとスコトーマの説明で腕時計を使った有名な実験があります。まず紙とペンを用意していただき、そこにいつも着けているご自身の腕時計の絵を描いてみてください。普段、腕時計を着けない方はスマホの画面などでも構いません。

いつも見る腕時計です。どのくらい正確に描けたでしょうか。針の長さロゴの位置、数字が書かれているのか、それともローマ数字なのか。スマートフォンの画面の方は電波や電池の表示場所。時間が記載されている位置などです。

この実験ですが、いつも見ているものであるのにも関わらず、意外と正確に描けないことが分かると思います。私の場合は文字盤に数字を描いたのですが、数字はおろかローマ数字さえも書かれていませんでした。

何を重要と感じているか

この実験では、脳が何を重要と感じているかが分かります。毎日何度も目にするはずの腕時計を見るときに重要なことは、「デザイン」ではなく「いま何時なのか」ということです。このことからも分かる通り、脳は重要でないものはほとんど見ていないということが分かります。

普段生活をしていく中で腕時計をみるのは時間を確認するためで、その時に重要ではないデザインなどにRASがかかり、スコトーマになっているのです。

なんとなく、RASとスコトーマのことや関係性がお分かり頂けたでしょうか。

このスコトーマ、コーチングでは重要なゴールとも大きく関わってきます。その内容はまた別の記事で記したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。