過去・現在・未来どこに思考の基準を置き、物事を考えるか。
これはルー・タイス氏の思考概念であり、
スリー・タイム・フレームと呼ばれています。

過去思考

過去に思考の基準を置く人は、
過去の出来事を語り、
過去を基準に物事を考える。
このように過去を基準に物事を考えてしまう人たちは、
過去になにか大きなことを成し遂げたり
人生の最盛期をすでに終えたと思い込んでいる人たちに共通する考え方です。
「昔は良かった」
「今の若い奴らは全然だめだ」
「あの頃は良い時代だった」という考えを持っていることです。
そのため未来に対してはとても悲観的であり
「これからはどんどん衰退していく」という考えや
現在に対しても不平不満の対象でしかありません。

現在思考

現在に思考の基準を置く人は、
今現在を基準に物事を考えます。
「今現在こうだから、明日もこうだ」
という現状維持をしようとします。
「この状態を維持していくことが大切なんだ」という考えは、
伝統、伝承を考える意味では良いことかもしれませんが、
内容によっては、結局来る日も来る日も同じことを繰り返し
何の発展もない状況に陥ってしまいます。

未来志向

未来に思考の基準を置く人は、
未来を先見し、
その未来のイメージを常に考え続けています。
このような考えを持つ人は
自分だけでなく周りの人をも未来に向かって引っ張っていこうとします。
また未来のイメージをはっきりと持っているため、
現状が自分のゴールの方向へと動き出すと
それを想定して無意識が勝手に行動します。

ここで大切なのは、
未来のことであってもゴールはすでに実現しているものとして現在形で考えることです。
これですと現在に思考の基準をおいているのではないか
と誤解されてしまうかもしれませんが、
未来のことを今現在達成していると思考することで、
未来のゲシュタルトが有効に働きだします。
すると、ゴール達成へのスコトーマが外れ、
RASがオープンになることにより
ゴールに必要な情報が次から次へと流れ込んでくるのです。

普段の生活や社会全般に何の変化や発展もなく、
不平不満を言ってしまうそのほとんどの方が
過去や現在に思考の基準を置いてしまうことで、
そのような事態に陥ってしまっています。

そんな不平不満の生活から抜け出したいという思いを持っている方こそ
今から未来志向で物事を考えてみてはいかがでしょうか。

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